いよいよ11月の下旬となり、認定アスレティックセラピストになるための国家試験の日となりました。国家試験は年2回、6月と11月に開催されます。6月はカルガリーとトロントで、11月はウィニペグとモントリオールの2つ都市で開催され、開催地は自分で選択することができます。私の場合は、11月の試験ですので、カルガリーから近いウィニペグでの試験に応募しました。近いと言ってもウィニペグまで飛行機で3時間、試験が2日間に渡って行われるため、2泊3日の滞在となります。
試験初日は、筆記試験です。問題は、予防、評価、治療、リハビリテーション、組織、そして教育の6つのカテゴリーの中から基礎サイエンス、行動学、応用科学、経営学、理論と研究を元にバランスよく出題されます。問題数は200題、制限時間3時間で行われます。私の場合、英語が母国語でないため、試験時間を延長してもらう手続きを行いましたが、3時間で十分だったなという印象です。
2日目はいよいよ実技試験です。クリニカル試験とフィールド試験の2グループに分けられ、片方が終わり次第、残りの試験を行う形となります。
私の場合、フィールド試験が始めでした。まず試験前に5分間与えられ、必要な用具や機器の確認、自分自身の救急バッグをセットアップする時間に費やします。例えば、酸素ボンベは、緊急時にすぐに使えるように、バルブを開けてマスクに繋いでおく必要がありますし、アシスタントが運びやすいように、オーガナイズする必要があります。
それが終わると、試験開始です。試験中は、モデル、アシスタント、試験管二人の4人から構成されており、その4人が試験の採点を行うことになります。試験は、まず部屋にはいるとシナリオが書かれた紙を渡され、それを音読します。その後、一旦部屋を出るように促され、部屋に戻ると即シナリオが始まるという流れになっています。シナリオはサイドラインでの評価並びに競技復帰の決定、救急内科疾患また、外傷の対応と、患者の搬送から成り立ちます。
フィールド試験が終わると軽い休憩を挟んですぐさま、クリニック試験に移行します。クリニック試験は評価とリハビリテーションの二項目からなり、それぞれ準備時間5分、試験時間25分間を与えられます。フィールド試験のように、部屋に入るとシナリオを音読するように促され、その後5分間を使って、自分でノートを使ってメモを取りながらどのように進めるかを考えることができます。評価試験では、問診から、視診、触診、スペシャルテストを用いて、どのような障害あるいは外傷を選手が訴えているかを導き出せることが求められます。 リハビリテーション試験では、与えられたシナリオに基づいて、安全にしかも回復期に合わせて効果的にリハビリテーションプランを立てることが求められます。この試験中には特定の物理療法を指定されるため、その、適応/禁忌並びにその効果を適切に説明できる必要があります。
フィールド試験並びにクリニック試験のどちらにも共通して求められることは、試験中は自分が実際に見ているもの、やっていること、これからどうするかなどを全て口に出して説明しなければいけないということです。ここが、実技試験を行う上で最も大変な部分だと思いますが、試験官は、受験者が口に出して説明しない限り、何に基づいて何をしているのかが全くわかりませんので、いらない減点をもらわないために、言い過ぎると思うくらいに口にした方が安全でしょう。
筆記、フィールド試験、クリニック試験はそれぞれ分かれたカテゴリーで採点され、Canadian Athletic Therapists Association公認のAthletic Therapistに成るには全てのカテゴリーをパスすることが求められます。万が一、不合格だった場合には、次回そのカテゴリーのみを受け直すことができます。
試験結果が出るクリスマス時期は全く心が落ち着かなかったことを覚えていますね。試験結果はメールで通知され、一緒に勉強して、同じ時期に試験を受けた仲間たちは皆無事に合格となりました。ここからは本格的な就活活動となりますが、カナダに残って働くことの大変さを思い知ることになります。
posted by アライグマ at 12:44| バンクーバー ☁|
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